小江戸川越へ電車でお得にアクセスするには？便利なチケットまとめ

せっかくの川越観光。ケチケチしたくないと思ってはいても、やっぱり節約できる部分は賢く出費を抑えたいですよね。

とはいえ、観光中にお金を出し惜しんで、帰宅してから「あれ買っておけば良かった……」と後悔するのは非常にもったいない！

そこで今回は、電車で川越へ行くときにかかる交通費の節約方法をお伝えします。

上手く節約して、川越観光をめいっぱい楽しんでくださいね。

※記事中の金額は、すべて大人料金です。
※20年11月6日現在の料金をもとに記載しています。

【東武東上線】東武鉄道のお得な川越切符

東武東上線では「小江戸川越クーポン」と「東武鉄道×秩父鉄道 SAITAMAプラチナルート乗車券」が利用できます。

小江戸川越クーポン

以下3つがセットになった、有効期間10日間（使えるのは1日のみ）のお得な乗車券です。

小江戸川越クーポンは、東上線と越生線の各駅の窓口で購入できます。ただし、川越駅、川越市駅、寄居駅では発売していません。

小江戸川越クーポンでいくらお得になる？

発駅が池袋駅の場合、小江戸川越クーポンは1,020円で購入できます。

池袋駅～川越駅・川越市駅間の通常の運賃は480円、往復運賃は480円×2＝960円です。そして、小江戸名所めぐりバスの1日フリー乗車券は通常300円ですから、この時点で240円お得になります。

しかも、小江戸名所めぐりバスのフリー乗車券は、協賛店・対象施設で特別サービスを受けられるクーポン付き。例えば「いも恋」で有名な菓匠 右門では、2,000円以上の買い物で5％の割引が受けられます。

使えば使うほど旅がお得になるクーポンですよ！

おすすめの川越観光スポット

小江戸名所めぐりバスの停留所は、どれも川越の主要観光スポットのすぐ近くにあります。このバスでまわれる主な観光スポットは以下の通りです。

• 喜多院、成田山川越別院
• 川越市立博物館・美術館、川越城本丸御殿
• 川越氷川神社
• 一番街（蔵造りの街並み）、菓子屋横丁

東武鉄道×秩父鉄道 SAITAMAプラチナルート乗車券

発券当日に限り、以下の区間（プラチナルート）の乗り降りが自由になるフリー乗車券です。発駅にかかわらず、一律1,900円で購入できます。

「川越も秩父も1日でめぐりたい！」というアクティブな方はもちろん、池袋駅から東武東上線を経由して秩父方面へ遊びに行きたい方におすすめです。

なお、東武鉄道のTJライナーや、秩父鉄道のSLパレオエクスプレス、急行列車に乗車する場合は、別途料金が必要になります。

東武鉄道×秩父鉄道 SAITAMAプラチナルート乗車券でいくらお得になる？

池袋駅から東武東上線に乗って川越駅で下車し、また川越駅から東武東上線に乗り、寄居駅で秩父鉄道に乗り換えて秩父駅まで行く場合、通常の運賃は1,760円です。往復では3,520円かかるので、東武鉄道×秩父鉄道 SAITAMAプラチナルート乗車券を使うことで1,620円お得になりますね。

また、川越駅で一度下車した後、再度乗車して終点の三峰口駅まで行く場合、通常の片道運賃は1,900円、往復運賃が3,800円ですから、同乗車券で1,900円の節約に。もっとも、川越を観光した後に三峰口駅まで行くのは、かなりハードですが……。

秩父・長瀞へ行かないなら買う必要なし！

東武鉄道×秩父鉄道 SAITAMAプラチナルート乗車券は、池袋駅から乗車した場合、秩父鉄道の波久礼駅（寄居駅の次の駅で、長瀞駅より3つ手前）まで乗らないと赤字になります。

「川越市駅よりちょっと先の駅まで行きたい」「川越めぐりをした後に秩父にも行きたいけど、行けるかどうか分からない」という場合は、買わない方が無難です。

【西武新宿線】西武鉄道のお得な川越切符

西武鉄道では「小江戸・川越フリークーポン」と「川越アクセス切符」を用意しています。

小江戸・川越フリークーポン

小江戸・川越フリークーポンは、以下3点がセットになった便利な切符です。

西武線各駅の窓口や券売機（小竹向原駅、本川越駅、多摩川線の各駅を除く）で発券できます。有効期間は利用当日限り。

小江戸・川越フリークーポンでいくらお得になる？

小江戸・川越フリークーポンは、乗車駅が西武池袋線 池袋駅の場合は1,280円、西武新宿線 西武新宿駅の場合は1,320円で購入できます。

それぞれの通常の往復運賃は960円、1,020円です。ここに小江戸巡回バスの1日フリー乗車券の料金500円を上乗せすると、1,460円、1,520円に。

つまり、池袋駅発の場合は180円、西武新宿駅発の場合は200円の節約になります。

しかも、川越市内の施設・協賛店での割引特典も付いてくるので、トータルで考えるとかなりの出費を抑えられますよ！

おすすめの川越観光スポット

名前の通り、小江戸巡回バスは小江戸・川越を観光する際にとても便利な足になってくれます。このバスでまわれる主な観光スポットは以下の通りです。

• 蓮馨寺（れんけいじ）
• 蔵の街（蔵造りの町並み）
• 菓子屋横丁
• 小江戸蔵里
• 喜多院、成田山川越別院
• 川越市立博物館・美術館、川越城本丸御殿
• 川越氷川神社

▼ 小江戸巡回バスについてはこちら

川越アクセス切符

川越アクセス切符は、西武新宿線の特急列車に乗って川越へ来る方におすすめです。以下2点がセットになった1,500円の切符です。

発券場所は西武新宿駅と高田馬場駅の窓口で、有効期間は利用当日限り。途中下車した場合は、前途無効になります。

川越アクセス切符でいくらお得になる？

西武新宿駅から西武特急小江戸に乗った場合、通常運賃は片道1,010円、往復2,020円になります。

川越アクセス切符との差額は520円です。

小江戸・川越フリークーポンとどっちがお得？

西武新宿駅から乗車した場合、川越アクセス切符と小江戸・川越フリークーポンは、どちらの方がお得になるのでしょうか？

特典内容がかなり違うので単純な比較はできませんが、個人的には小江戸・川越フリークーポンの方がおすすめです。

ただし、「特急列車を使いたい。川越市内でバスを使う予定がない」という方は、川越アクセス切符を購入してください。

なお、別料金不要の急行列車と、特急料金が必要な特急列車の片道の乗車時間の差は以下の通りです。

【川越線・八高線】JR東日本のお得な川越切符

休日に川越を観光するなら、JRの「休日おでかけパス」もおすすめです。

休日おでかけパス

休日に東京近郊へお出かけする際に便利な切符です。発駅にかかわらず、一律2,720円で購入できます。

利用可能日は、土休日と4月29日～5月5日、7月20日～8月31日、12月29日～1月3日の毎日。

千葉・神奈川・栃木方面からJRを利用するならおすすめ

東京駅から中央線中央特快に乗り、八王子で八高線に乗り換えた場合、通常の片道運賃は860円、往復では1,720円です。……完全に赤字ですね。

東京都から川越に来るなら、東武東上線か西武線を使ってください。最寄り駅がJRだったとしても、休日おでかけパスを使わず普通に乗車した方が安く済みますよ。

この切符を買って黒字になるのは、それぞれ以下の駅周辺からです。

私鉄が使えないか検討しよう

基本的にJRは運賃が高いので、途中駅で私鉄に乗り換えた方が出費を抑えられるかもしれません。

例えば、千葉駅から川越駅へ行く場合も、総武線や東京メトロを使って池袋まで行き、そこから東武東上線に乗れば、すべてJRを使った場合に比べ約200円安くなります。しかも、池袋駅で小江戸川越クーポンを購入すれば、もっとお得になりますよね。

安さを追求するなら、私鉄の利用も考えてみてください。

ケース別まとめ・お得に川越へアクセスできる切符はコレだ！

最後に、観光のケース別に最適な切符をご案内します。

東武東上線に乗って川越へ。川越市内ではバスを利用して移動したい

東武鉄道の小江戸川越クーポンがおすすめです。

川越駅・川越市駅からは、東武バスの小江戸名所めぐりバスが乗り放題になります。

東武東上線を使って、川越だけでなく秩父にも行きたい！

東武鉄道の東武鉄道×秩父鉄道 SAITAMAプラチナルート乗車券がぴったりです。

西武線を使って本川越駅へ。川越市内ではバス移動したい

小江戸・川越フリークーポンが最適。

西武新宿線の特急に乗って本川越駅へ行きたい

川越アクセス切符でかなり節約できます。

休日に千葉・神奈川・栃木方面からJRだけで川越駅へ行きたい

JRの休日おでかけパスを使いましょう。平日は使えないので注意！