毎年12月3日の夕方~夜にかけて、川越熊野神社の境内で酉の市が開催されます。
2023年の酉の市
2024年は例年通り酉の市が開催されます。
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川越熊野神社の酉の市
酉の市(とりのいち)は、毎年11月の「酉の日」に、各地の鷲(おおとり)神社などで開催される祭礼です。
ただし、川越熊野神社の酉の市は、酉の日に関係なく毎年12月3日に行われます。
縁起物の熊手の授与は、10時半頃~22時まで。干支の盃の配布(200円)は、17時から始まります。
川越熊野神社の酉の市。今年もいつものお店で熊手を買ってきました。#川越 pic.twitter.com/hXzwRuRXyM
— 川越 水先案内板(富築) (@kawagoemizusaki) December 3, 2022
福をかきこむ熊手
酉の市で縁起物として授受されている熊手。
その形状のもととなった鷲(わし)の爪が獲物をわしづかみにすることから、「福をかき集める、わしづかみにする」といわれています(諸説あります)。
酉の市や熊手といえば商売繁盛ですが、「商人以外が熊手を求めるのはNG」などというルールはありません。
最近は、受験や恋愛祈願のために熊手を買い求める人も増えてきています。
川越熊野神社とは
川越熊野神社は、1590年(天正18年)に蓮馨寺(れんけいじ)二世然誉文応(ねんよぶんおう)僧正が、紀州の熊野より勧請(かんじょう)したのが始まりといわれています。
もともとは蓮馨寺の一部でしたが、1868年(明治2年)の神仏分離により、独立した神社となりました。
祭神は伊弉諾尊(いざなみのみこと)、事解之男命(ことさかのおのみこと)、速玉之男命(はやたまのおのみこと)です。
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アクセス
川越熊野神社 酉の市の様子
川越熊野神社がある大正浪漫夢通り沿いの様子。普段は静かな通りですが、酉の市の日はたくさんの屋台で賑わいます。
この日は生花店も出店していました。
大賑わい&大混雑の境内へ
熊野神社では様々な行事が執り行われますが、境内がここまでごった返すのは酉の市の日だけではないでしょうか。
時間は17時半頃。参拝客の長い列が境内の外にまで続いていました。
これを見ると心が折れそうになってしまいますが、参拝するつもりがない人は列に並ばなくても問題ありません。列の脇から奥へと進みましょう。
社務所のそばにも出店が軒を連ねていました。
蓮馨寺側の入り口。こちらの鳥居も提灯で埋め尽くされています。
福盃販売は大混雑。毎年もの凄く人気なので、絶対に入手したい方はお早めに!
せっかくなので私もいただきたかったのですが、今回は間に合わなかったようです……。
普段は車庫に入っている連雀町の山車も、この日は外に出ていました。
通路の隅に火鉢が置かれていることも。足元に注意。
活気あふれる熊手のお店
本殿・拝殿を取り囲むように、所狭しと華やかな熊手が並んでいます。
大きな熊手は迫力満点!
熊手の納所。社務所付近にあります。去年買った熊手はこちらへ納めましょう。
熊手は気に入ったものを自由に買っても構いませんが、
- 毎年同じ店で購入するのがベスト
- 前年よりも大きいサイズのものを買うといい
とされています。
そのため、1年目に頑張って奮発し過ぎると後が大変ですよ!
どうしても大きい熊手が欲しくなりますが、初めて参加する方は無理せず小さいものを購入しましょう。
熊手のサイズは大きいものほど高額になっていきますが、小さいものは1,000円~購入できます。
数万円クラスの熊手が欲しい場合は、店員さんの言い値では買わず必ず値切りましょう。そして、値切った分の金額はご祝儀として渡すのが「粋」な買い方です。
例)3万円の熊手を2万5,000円に値切った場合は、2万5,000円+ご祝儀5,000円分を渡す
私も小さい熊手を買ってみました。この戌と目が合ってしまったのでつい……。
熊手を買ったら、境内を出るまで袋に入れてはいけません。できるだけ熊手を高く掲げて、福をかき集めながら帰りましょう。
熊手の粋な飾り方
熊手を飾るポイントは以下のとおりです。
- 神棚など、自分の頭より高い場所に置くこと。床置きはNG。
- 玄関から入り口に向くように置く。
- 東・西・南に向けて飾り、北向きは避ける。
- 汚い場所に置かないこと。
色々な注意点はありますが、神棚がある場合は、神棚に飾るのがおすすめです。
もし神棚がない場合は、「玄関の棚のできるだけ高い位置に、玄関から入り口に向くように置く」のが無難と言われています。