川越で有名な神社といえば「川越 氷川神社」ですが、大正浪漫夢通り沿いにある「川越 熊野神社」も負けないくらい観光客に人気があります。
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川越 熊野神社とは
熊野神社は大正浪漫夢通りの入り口付近にある神社です。
ご祭神とご利益
熊野神社は開運・縁結びにご利益のある神社です。
祭神は次の3柱。
- 伊弉諾尊(いざなみのみこと)
- 事解之男命(ことさかのおのみこと)
- 速玉之男命(はやたまのおのみこと)
伊弉諾尊と事解之男命は、夫婦道を興しただけでなく、森羅万象の神様を産み出したことから、「縁結び」の神様として知られています。
元々は蓮馨寺と同じ寺だった
熊野神社は、1590年(天正18年)に蓮馨寺(れんけいじ)二世然誉文応僧正(ねんよぶんおうそうじょう)が紀州熊野から勧請したのが始まりといわれています。
かつては蓮馨寺の一部でしたが、1868年(明治2年)の神仏分離によって独立した神社となりました。
↓蓮馨寺についてはこちら。
諸願成就 おびんずる様の蓮馨寺 境内には焼きそば・だんごの売店も
冬には酉の市も開かれます
熊野神社の境内には、鷺ノ宮神社の末社が建っています。
そのことから、街の繁栄のため、毎年12月3日に「酉の市」を開催。
縁起物の熊手を買い求め、多くの参詣客で賑わいます。
↓酉の市の様子はこちら。
川越熊野神社の酉の市 熊手の粋な買い方をマスターしてゲン担ぎ!
熊野神社の境内を散策
熊野神社の境内は、ちょっとしたテーマパークのようになっています。
名物!足踏み健康ロードで足つぼを刺激
熊野神社といえば、この足踏み健康ロードです。
鳥居をくぐってすぐのところにあります。
この小石の道は、「何といっても健康が一番」ということで、平成16年につくられたものです。
ここを歩いたからといって特にご利益はありませんが、足つぼが刺激されて血行は改善されますよ!
人によって痛がるポイントに差があるのですが、私はこの白くて小さい石が苦手です…。
小休憩できる丸太。
唯一の癒しポイントなのですが、中には「この上に立つのが一番辛い」という人も。
お稲荷様の運試し輪投げ
境内には運試しのできる輪投げがあるのですが、その前にまずは写真の加祐稲荷神社(かゆういなりじんじゃ)にお参りして、10円以上のお賽銭をあげなければいけません。
加祐稲荷神社
通称は「かすけさま」「おいなりさま」。
食物(稲)の実りを守り、人々の願いの実りを手助けしてくれる福の神です。
今となっては由緒は不明ですが、蓮馨寺ができる前からこの場所にあったといわれています。
運試し輪投げ
お賽銭をあげたら、いよいよ輪投げに挑戦です!
試せる運気は、恋愛運・仕事学業運・健康運・金運・心願成就運の5種類。
輪投げのボードに取り付けられている「輪置き場」から輪を3つだけ取り出し、試したい運気の前に立ちましょう。
そして、気持ちを込めながら3つの輪を投げてみてください。
3つのうち、1つでも入れば運気は良好です。
宝池(銭洗弁財天)でお金を清めよう
2007年(平成19年)6月17日の厳島神社例祭日に合わせてつくられた銭洗弁財天の宝池。
かつて熊野神社が属していた蓮馨寺(正式名称「狐峯山 宝池院 蓮馨寺」)には、「宝池」という池があったといわれています。
熊野神社の宝池の水は、その当時の宝池と同じ水源の井戸から引いたものです。
銭洗い弁財天のお詣り方法
まずはすぐお隣の厳島神社の末社にお詣りしましょう。
お賽銭を池の中に入れてしまう人もいるようですが、それはNGです。
きちんと賽銭箱の中に入れてください。
お詣りを済ませたら、棚に置かれているザルを手に取って小銭を入れます。
小銭の洗い方は2通り。
洗って清めた"福銭"は有意義に使ってください。
お財布の中にお守りとして忍ばせておきたくなりますが、積極的に使うのが正解です。
諸説ありますが、お金を使うことで経済が回り、巡り巡ってまた自分のところにお金が戻ってくるといわれています。
休日は参拝客で行列ができることも
熊野神社の拝殿。
休日の午後は行列ができていることもあります。
所願成就の撫で蛇様
宝池の隣にある白い蛇の像は、願いを込めながら撫でることで、ご利益が得られるといわれています。
- 頭:学業成就、合格必勝
- 巻物:芸事上達、知恵
- 体:身体健康、病気平癒
- 卵:金運・商売繁盛、出世・開運、安産・子宝
2匹同時に撫でると、良縁や夫婦円満、家内安全にご利益があるそうです。
開運指南場で手相を見てもらおう
境内にある「開運指南場」では、手相や算命学、気学によって、結婚運・恋愛運・健康運・仕事(適職)運・金運・幸せ運などを鑑定してもらえます。
10分ほどで終わる手相鑑定から、60分間みっちりとカウンセリングしてもらえるコースまであるので、興味のある方はぜひ体験してみてください。
日常的に火を使う方は秋葉神社にも参拝しましょう
火防・火伏せの神、火之迦具土命(ひのかぐつちのみこと)が祀られている神社です。
料理人や消防士、主婦など、日常的に火を使う人からの崇敬が厚いとされています。
熊野神社の拝殿のすぐわきにあるのですが、少し奥まっているので分かりにくいかもしれません。
八咫烏様が助言をしてくれる むすひの庭
拝殿のすぐ隣にある、八咫烏(やたがらす)様から一言いただける施設です。
なぜ八咫烏なのか?
日本サッカー協会のロゴマークにも登場する、3本足のカラス「八咫烏」。
熊野三山(全国の熊野神社の総本山)では、八咫烏は熊野大神に仕えていた鳥として信仰されています。
また、日本神話においては、神武天皇を熊野国から大和国まで案内したとされており、「導きの神」としても崇められています。
「咫(あた)」とは長さの単位のことです。
ちょうど親指と中指を広げた長さ(約18cm)に相当します。
つまり、「八咫」は18×8=144cmということになりますが、八咫烏が本当にそのサイズだったのかは分かりません。
とにかく、「そのくらい大きな鳥だった」ということなのでしょう。
むすひの庭 参拝の順序
参拝ルールは以下の通りです。
- 前の人のお参りが終わるまで、鳥居の前で待ちます。
- 前の人が鳥居に向かってきたら、一礼して鳥居の中に入りましょう。
- 歩くルートが決められています。
カップルで参拝する場合、男性は右側・女性は左側からそれぞれ回り込みましょう。そして、最奥でお互いの目が合ったら、必ず男性の方から声をかけます。(例:男性「まあ美しい方」、女性「まあ素敵な方」)
1人だけの方や、家族・仲間と一緒に参拝する場合は、右回り・左回りのルールはありません。好きな方から入ってください。 - 八咫烏様の前に進んだら、まずはお参りをします。
- その後、カップルは2人で手を伸ばして「縁結び」のガラス玉を、それ以外の人は3つの玉の中から1つを選んで、思いを込めながら撫でます。
- 八咫烏様が助言をくださいます。(声が結構大きいです…)
- 聞き終わったら一礼して、鳥居の方へ向かって歩きましょう。
男性の方から声をかける理由は?
カップルで参拝したとき、男性の方から声をかけなければいけないのは、古事記に由来しているものと思われます。
天地創造を成し遂げた神として有名なイザナキとイザナミ。
実は、この2人は子づくりに1度失敗しているのです。
その理由は、女性であるイザナミの方から先に誘ってしまったから。
その後、男性のイザナキの方から声をかけ直したところ、無事に子ども(日本国土)が誕生したといわれています。
元杢網(もとのもくあみ)の歌碑
元杢網が詠んだ次の歌が刻まれています。
山ざくら咲けば白雲 散れば雪
花見てくらす 春ぞすくなき
1724年(享保9年)生まれ、埼玉県の出身の元木網は、晩年の一時期を蓮馨寺門前の「松郷の窪」で過ごしていたそうです。
上の歌は、元杢網が蓮馨寺境内の桜を遠くから眺めて詠んだものといわれています。
おみくじの種類が豊富!
熊野神社は多種多様なおみくじがあることでも知られています。
オーソドックスな「おみくじ」から「縁結びおみくじ」、血液型ごとに手を入れる穴が異なる「血液型おみくじ」、「勾玉おみくじ」「扇子おみくじ」まで、変わり種も盛りだくさん。
思わず端から引いてまわりたくなるおみくじが揃っています。
可愛いデザインの絵馬も人気です
最近は絵馬のデザインにこだわっている神社が増えてきましたが、熊野神社にもバリエーション豊かな絵馬が用意されています。
祈願絵馬の種類は全6種類。
このほか、少女漫画「神様はじめました」のイラスト絵馬なども数種類あります。
絵馬掛所の絵馬を見る限り、①の八咫烏デザインと、③のハート型が比較的人気のようです。
道灌の山車
川越まつりで使われる山車のひとつが格納されている倉庫です。
基本的に川越まつりの時期にしか開きませんが、熊野神社や神社近辺でイベントが開催されるときは、山車が外に出ていることもあります。
川越 熊野神社へのアクセス・所要時間
徒歩・バスでアクセスする場合
西武新宿線「本川越駅」から徒歩6分。
JR・東武東上線「川越駅」から徒歩18分。
JR・東武東上線「川越駅」(東口)から東武バス 「蓮馨寺前」下車 徒歩0分。(乗車時間は約5分)
駐車場はありません
熊野神社には専用駐車場がありません。
神社のすぐ隣に駐車場があるように見えますが、神社とは無関係のものなので車を停めないようにしましょう。
周辺のタイムズはこちら。
熊野神社 見学にかかる所要時間は?
15分程度です。
敷地は広くないので、お参りだけの場合は3分程度で終わります。
熊野神社の裏口(道灌の山車の脇)から蓮馨寺まで徒歩1分でアクセスできるので、ぜひそちらにも足を運んでみてくださいね。
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諸願成就 おびんずる様の蓮馨寺 境内には焼きそば・だんごの売店も