川越土産といえば、「いも恋」や長~いふ菓子、亀屋・くらづくり本舗の和菓子などが定番ですが、どれも甘いものばかりですよね…。いくら美味しいとはいえ、甘いものが苦手な人へのお土産としては不向きでしょう。
そんなときにおすすめなのが、川越唐桟製のアイテムです。お洒落で丈夫、どんなインテリアにも馴染むので、きっと喜んでもらえること間違いなしですよ!
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川越唐桟とは
川越や川越周辺地域で織られた木綿織物、「川越唐桟(かわごえ とうざん)」。
細かい縞模様と美しい光沢、使うほどに馴染んでいく手触りの良さが特長です。
「川越唐桟」に厳密な定義は存在しませんが、川越唐桟の全国展開を目指す「川越唐桟 Rebornプロジェクト」では、次のように定めています。
産地 | 川越および川越周辺地域で織られたものが望ましい |
原材料 | 木綿 絹織物 |
製法 | 先染め糸で双子糸。細番手の双糸で引揃えの双子織、細番手の双糸で平織 |
柄 | 縞柄か格子柄を基調とする |
特質 | 手触りが良く、絹のような光沢感があり、着やすく洗えるといった絹織物の特長を持つもの |
時の鐘近く、スタバ川越鐘つき通り店でも川越唐桟を発見!
川越の人気観光スポット、「時の鐘」の近くにある和風スタバでは、ベンチシートの背あてに川越唐桟を採用しています。
時の鐘周辺を観光したときは、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
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時の鐘の音が聞ける和風スタバ!川越鐘つき通り店でお茶してみた
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川越唐桟の歴史
唐桟(とうざん)は木綿縞織物の一種で、その大元はインドのサントメからもたらされたといわれています。
江戸時代初期にオランダ船から輸入された唐桟は、日本では主に冬着の生地として流行しました。
そんな唐桟が川越で生産されるようになったのは、江戸末期のこと。
当時は輸入品のことを「唐桟」と、川越産のものを「川唐(かわとう)」と呼んでいたといいます。
とても値段が高く、庶民ではなかなか手を出せなかった唐桟に対し、安価で良質な唐桟は爆発的な人気を誇りました。
川唐のピークと衰退、そして復活
一時は一世を風靡した川唐ですが、そのピークは意外と短いものでした。
川唐は幕末~明治期に最盛期を迎えたものの、その後は次第に規模を縮小。
昭和初期にはその文化が途絶えてしまったのです。
しかし、昭和60年代に市民の手によって復活。
2013年に発足した「川越唐桟 Rebornプロジェクト」の活動により、その認知度が年々高まりつつあります。
「くらづくり本舗」には川越唐桟モチーフのお菓子も
老舗和菓子店「くらづくり本舗」では、「川越唐桟」というお菓子を販売しています。
パッケージは名前の通り、川越唐桟をイメージ。
泡立てた卵白と米粉、白あんを和えた生地に、うぐいす鹿の子を合わせて蒸しあげたお菓子です。
ひと口サイズで1個から購入できるので、観光中のおやつにおすすめ。
お洒落&丈夫!川越唐桟を使った小物・反物たち
「川越唐桟って敷居が高そう…」という印象があるかもしれませんが、小物類は比較的手軽に購入できます。
ヘアアクセサリー
川越唐桟の飾りが付いたヘアゴム。
可愛いデザインからシブいものまで色々揃っています。
下の写真は、私が実際に普段使いしているシュシュ。
買ってから1か月以上経っている川越唐桟のシュシュ。
店員さんに「始めは固いかもしれないですけど、使っているうちに柔らかくなっていきますよ」と言われたのですが、最近は良い感じに馴染んできました。
購入してからほぼ毎日使ってます!しっかりしているのでとても便利。#川越 #ヘアアクセサリー pic.twitter.com/Foo5Bqohwg— 川越 水先案内板(富築) (@kawagoemizusaki) 2018年8月28日
鼠屋ちゅう吉さんがイベントで販売していたものを購入しました。
ストール
スタイリッシュな川越唐桟ストール。
女性向けのアイテムというイメージがありますが、男性が巻いてもなかなか粋です。
御朱印帳
川越唐桟を表紙と裏表紙に使用した、ちょっと大人な御朱印帳。
川越でお寺めぐりをする方はぜひ!
傘
匠が1本1本手作りしたという傘。
上品なだけでなく、頑丈で機能性も高い逸品です。
生地
川越唐桟の生地そのもの。
川越の呉服店「かんだ」が販売している商品です。
川越唐桟アイテムはどこで買える?
川越唐桟アイテムは様々なお店で取り扱っていますが、最もアクセスしやすく分かりやすい販売店は小江戸蔵里です。
入り口が3つありますが、お土産売り場へ行くならこちらから。
実際に川唐の光沢感や手触りを体験してみてください!
小江戸 蔵里へのアクセス
西武新宿線「本川越駅」から徒歩約5分
川越唐桟の着物をレンタルしよう!
小江戸情緒あふれる川越の町並み。
せっかくですから、川越唐桟の着物を着て街歩きを楽しんでみませんか?
蔵造りの町(一番街)の「Rental Kimono かんだ」では、川越唐桟の着物をレンタルしています。
↓ こちらは運営元の「呉服 神田」のFacebook。
呉服屋さんがプロの技で着付けしてくれる上に、ヘアセットもお任せできます。
また、帯や草履、バッグなどの小物類もレンタルできるので、来店時は手ぶらでOK!
男物も充実しているので、男性の方にもおすすめです。
Rental Kimono かんだへのアクセス
西武新宿線「本川越駅」から徒歩約15分
川越唐桟手織りの会で機織りを体験してみよう
川越唐桟の技術・文化を現代に伝承する「川越唐桟手織りの会」では、定期的に作品展や体験イベントを実施しています。
「実際に川越唐桟を織ってみたい」「制作過程を見てみたい」という方は、同会が開催している機織り体験教室に参加してみてください!
最新情報は公式Facebookで確認できます。
川越から世界へ 古くて新しい文化の復興
現在、川越市内では、かつて川越で親しまれていた文化や産業を復興させるべく、様々な取り組みが行われています。
川越唐桟を蘇らせる「川越唐桟 Rebornプロジェクト」はそのひとつです。
また、運営団体は異なりますが、「河越茶Reborn プロジェクト」というものもあります。
河越抹茶の復興と歴史についてはこちら ↓
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狭山茶の原点!川越の特産品・河越抹茶の特徴とその歴史とは
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川越を観光する際は、ぜひこれらの文化にも触れてみてください。
良い思い出になるのはもちろん、いずれも現代風にアレンジが加えられているので、SNS映えも間違いなしですよ!