JTBが有料のゴミ処理サービス「Go!ME(ゴーミー)」の実証実験が、2022年2月10日~3月10日に川越一番街商店街(埼玉県川越市)と京都錦市場商店街(京都市)で実施されました。
今回の実証実験の結果を受け、JTBは2023年度の実用化を目指す方針とのことです。
川越で実証実験開始!「Go!ME(ゴーミー)」とは
「Go!ME」は観光中に出たゴミを有料で処分できるシステムです。観光地におけるゴミ問題を解決すべく考案されました。
本来、観光中に出たゴミは自宅へ持ち帰るのがマナーです。とはいえ、状況によっては難しいときもありますよね。現地で処分せざるを得ないゴミもあるでしょう。
しかし、日本では街中に公共のゴミ箱が設置されることはほとんどありません。むしろ撤去されつつあります。これは持ち込みゴミによる景観の悪化や、ゴミ箱に危険物などが仕掛けられるのを防ぐためです。
では、どうしても現地で捨てざるを得ないゴミは、一体どこで処分すれば良いのでしょうか?
そんな悩みを解決してくれるのが「Go!ME」なのです。
Go!ME実証実験の概要
22年2月10日~3月10日まで、川越一番街商店街と京都錦市場商店街でGo!MEの実証実験が行われました。
どちらも食べ歩きで有名な日本有数の観光商店街です。
Go!MEを使って川越でゴミを捨てる方法
Go!ME参画店舗には、二次元バーコード付きの専用ゴミ箱が設置されています。
寄付金額を決め、スマホでバーコードを読み取ってください。
寄付金額
任意のものを選べます。
- 53(ゴーミー)円
- 100円
- 500円
次に決済方法を選択します。
決済方法
- JCB、VISA、MasterCard
- PayPay
- au PAY
- LINE PAY
- Apple Pay
- Google Pay
- ALIPAY
- WeChat Pay
支払い完了後、ゴミをゴミ箱に捨てましょう。
Go!MEの寄付金の使い道
Go!MEに寄付したお金は、地域応援事業(ゴミ処理費など)に利用されます。
実証実験では、川越一番街商店街で4,255円、京都錦市場商店街では1,118円集まったそうです。
もう少し集まって欲しかった、というのが私の正直な感想ではあります。が、正式に実用化されて認知度が高まれば、より多くの寄付金が集まるのではないでしょうか。
川越一番街商店街の参画店舗リスト
川越一番街商店街では、以下のお店にGo!MEのゴミ箱が設置されました。
※リンクをクリック or タップすると、Googleマップが開きます。
- 龜屋本店
- 龜屋元町店
- 龜屋kashichi
- 中市本店
- Mio Casalo 川越 蔵のまち店
- 新井武平商店 ヤマブ川越時の鐘店
- 菓匠右門一番街店
- 寿庵 蔵のまち店
- 川越幸すし
- 開運亭(2階)
- うなぎ傳米(DENBE)
- 河村屋 川越店
来訪者・地域事業者・地域住民が「三方よし」の観光地づくり
「ME」の文字を指差す手が描かれているGo!MEの公式ロゴ。これには、「ゴミ問題を解決しないとすべて環境に=自分に還ってくる」という意味が込められています。
観光地にゴミ箱が増えれば確かに便利ですが、箱の設置や管理、ゴミの処理にはお金がかかります。その負担を負うのは他でもない、地域の事業者や自治体です。ゴミ箱を使う観光客ではありません。
Go!MEは、観光を楽しむ人たちにも費用をちょっとだけ負担してもらうことで、持続可能なゴミ処理の仕組みを実現しようという取り組みなのです。