2023年12月16日、国指定重要文化財である仙波東照宮の境内にCAFE ANDONがオープンします。
高品質で美味しいコーヒーだけでなく、埼玉県産・川越産の食材を使ったホットサンドや焼き菓子なども楽しめるカフェです。
建物は全面ガラス張り。仙波東照宮の境内を眺めながら憩いのひと時を過ごせます。
目次
川越、仙波東照宮の境内にCAFE ANDONがオープン
川越の人気観光スポットのひとつである仙波東照宮の境内に、社務所一体型のオシャレなカフェがオープンします。
お店の名前はCAFE ANDON(カフェ アンドン)。夕方になるとお店の明かりが行燈のように境内を照らすのだそう。
CAFE ANDONではトップクオリティーのスペシャリティーコーヒーに加えて、地産地消をポリシーとしたホットサンドやクッキーなどを提供します。
店主は川越市内でコーヒー屋を約6年営んできた関原洋文さん。
彼の前身でもある川越のスペシャリティコーヒー専門店COFFEE POST協力のもと、産地から品質、焙煎度、カップのディテールまで、すべてに妥協しないコーヒーを提供するとのことです。
店内にはセレクトショップスペースも設けられています。埼玉県内で活動している作家さんの作品を中心に展示販売するとのこと。
なお、ゆくゆくはモーニングの営業やお酒の提供も予定しているそうです。
CAFE ANDON 店名の由来
CAFE ANDONという店名には、2つの意味が込められています。
1つ目は「AND ON(恩)」、「恩とともに」。関原さんは、これまで川越でたくさんの「恩」を感じてきたのだそうです。その「恩」を、今回オープンするお店を通じて返していけたら、という想いを込めたとのこと。
そして、2つ目の意味は「行燈」です。夕刻に仙波東照宮の境内を行燈のように照らすという同店。その明かりに引き寄せられるように人が集まり、繋がりが生まれるスポットになれれば、との願いが込められているそうです。
お店のロゴマークは、店名の頭文字である「A」によく似た鳥居と、行燈のように周囲を明るく照らす太陽がモチーフ。
明るくて開放感も抜群!CAFE ANDONの店内
CAFE ANDONの店舗は全面ガラス張り。非常に開放感があります。
席数はカウンター6席、テーブル14席。店内の木材には、“紀州・木の国”で栽培された紀州杉が使われています。
取材時は工事中でしたが、テラス席も用意するそう。
カウンター席のそばには、セレクトショップスペースがあります。取材時に展示されていたのは、毛呂山町に工房を構えるアトリエ掌(たなごころ)の作品。
同工房でつくられた食器は、CAFE ANDONでも使われています。
埼玉県産・川越産の食材がいっぱい!CAFE ANDONの一押しメニュー
コーヒーと一緒にホットサンドや焼き菓子なども楽しめるCAFE ANDON。
ここではメニューの一部をご紹介します。
※メニューは一例です。今後、変更となる可能性があります。
ドリンクメニュー
スペシャリティコーヒー専門店COFFEE POSTを約6年間営んできたマスター。そんな彼が淹れるコーヒーはまさに絶品です!
CAFE ANDONで提供するコーヒーには、COFFEE POSTで焙煎した豆を使用するとのこと。
ドリンクメニュー
- オリジナルブレンド浅
- オリジナルブレンド深
- エチオピア
- マンデリン
※コーヒー以外のドリンクもラインナップするそうです。
コーヒーのカップにも要注目です。
コーヒーを口に入れたときに感じる風味は、カップの縁の形状によって変わるといわれています。そのため、CAFE ANDONではオーダーに応じて使用するカップを使い分けているそうです。
ちなみにコーヒーソーサーには……
CAFE ANDONのロゴマークが!
ホットサンド
ホットサンドのパンはパンピーポー製。パンピーポーは川越市内にあるパン屋で、多くのパン好きが集う人気店です。
パンには埼玉県産の小麦が使われています。
ホットサンドのメニュー
- ハム&チーズ&エッグ
- ツナ&オニオン
- アボカド&エッグ
- 自家製あん&バター
ホットサンドは具だくさんで食べごたえがありました。
やはりハム・チーズ・玉子の組み合わせは鉄板ですね!ハム・チーズの塩気とコク、玉子のまろやかな味わいとトロトロ食感がたまりません。
お菓子
CAFE ANDONで提供されるクッキー類やスコーン、マフィンには、埼玉県産の紅茜(べにあかね)という小麦粉が使われています。
紅茜の原料となる小麦は、埼玉県内で作付けされているあやひかり。焼き菓子に向いているとされる品種です。ケーキの生地はしっとりと、クッキーはサクサクとした食感に仕上がると言われています。
お菓子のメニュー
- ペッパーチーズクッキー
- オートミールとナッツのクッキー
- シナモンと自家製あんこの和三盆クッキー
- キャロットケーキ
- ライ麦全粒粉スコーン
キャロットケーキに使用されているにんじんは、川越の小野農園で採れたものです。
小野農園は明治時代から続く農家。農薬や化学肥料を使わない農法を徹底しています。
取材時は「シナモンとあんこの和三盆クッキー」をいただきました。
あんこと和三盆の組み合わせは和菓子では定番ですが、クッキーとの相性も良いとは……。シナモンが良いアクセントになっていました。スノーボールクッキーのようなホロホロとした食感もクセになります。
下の写真のクッキーは、23年12月2~3日に開催された「KAWAGOE COFFEE FESTIVAL 2023」にCAFE ANDONが出店したときに購入したものです。
「オートミールとナッツのクッキー」は、独特の柔らかい食感が面白かったです。口に入れた瞬間、シナモンとレーズンの香りが広がります。
「ペッパーチーズクッキー」は大人の味。口の中でピンクペッパーの華やかな香りが弾けます。チーズの旨味が濃厚で、ワインとも相性が良さそうなクッキーでした。
「ディアマンチョコチップクッキー」はサクサクホロホロ。チョコたっぷりで甘く、苦めのコーヒーによく合いました。
焼き菓子を担当しているのはパティシエールのゆりなさん。北浦和の人気店cinq cafeで勤められた後、現在はJulian bakeryとして活動されている方です。
CAFE ANDONで出すお菓子は、誰でも美味しく食べられるよう甘さ控えめに作っているのだそう。
仙波東照宮にも参拝してみよう
東照宮といえば徳川家康が祀られている日光東照宮がよく知られていますが、川越にある仙波東照宮も日本三大東照宮のひとつ(※)に数えられています。
(※) 諸説あります。
1616年、静岡の駿府で没した家康の遺骸を日光山へ移送する際、喜多院で4日間の法要が営まれました。喜多院の南側に仙波東照宮が建てられたのは、その5年後のことです。
仙波東照宮は1638年に起きた寛永の大火によって、一度は焼け落ちてしまいました。しかし、1640年に再建され、現在では国の重要文化財に指定されています。
CAFE ANDONの店舗前にある石鳥居も国の重要文化財のひとつ。仙波東照宮を再建したときに、造営奉行の堀田正盛が奉納したものです。
取材時は工事中でしたが、CAFE ANDONの一画が仙波東照宮の社務所になります。社務所のカウンターには徳川家と縁がある日光杉が使われているとのこと。
三つ葉葵の御紋がかけられた扉の先には、拝殿があります。扉が開放されるのは、基本的に日曜・祝日のみです。
拝殿の先にある本殿には、家康公の木像が祀られています。ただし、一般公開は滅多に行われません。2022年11月には川越市市制施行100周年を記念し、初めて御神体が公開されました。
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CAFE ANDONから眺める仙波東照宮の桜と紅葉
仙波東照宮の境内には、樹齢300年の立派な桜の木があります。
品種はエドヒガン。毎年3月下旬~4月上旬頃に見ごろを迎えます。
CAFE ANDONのテラス席側ではソメイヨシノも見られます。きっと春には、CAFE ANDONでお花見ができるのではないでしょうか。
また、秋には赤や黄に染まった紅葉が境内を彩ります。
CAFE ANDONの温かいコーヒーと一緒に紅葉も堪能できそうですね。
CAFE ANDONの営業情報とアクセス
CAFE ANDONは23年12月16日11時にグランドオープンします。
23年~24年の年末年始は毎日営業しているそうです。近隣の寺社へ初詣に行く際は、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
営業時間は11時~18時で、定休日は火曜日。ただし、今後変わっていく可能性があるため、お出かけ前にお店のInstagramをチェックしてみてください。
お店の場所はこちら。
- JR・東武東上線 川越駅から徒歩22分
- 西武新宿線 本川越駅から徒歩14分
- 川越駅から東武バス乗車、「喜多院前」下車、徒歩4分