縁結びの川越氷川神社。良縁を呼び寄せる鯛みくじと風鈴の音

川越観光のメインストリートから少し離れた所にある川越氷川神社。ちょっと行きにくい場所にあるものの、1年を通して常に人で賑わっている川越一の人気神社です。

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夏の縁むすび風鈴が有名！川越氷川神社とは

川越氷川神社は約1500年前に創建された神社です。江戸時代には川越城下の総沈守となり、歴代の城主や町人たちから厚い信仰を集めてきました。

県の重要文化財に指定されている本殿には、川越氷川祭の山車の人形をモチーフとした美しい彫刻（江戸彫り）が彫りこまれています。

川越氷川神社のご利益・ご祭神

結婚と家庭円満の姿をした2組の夫婦神様が祀られていることから、川越氷川神社は縁結びの神社として知られています。

ご祭神は、アシナヅチノミコトとテナヅチノミコトの夫婦神と、その娘であるクシイナダヒメノミコト、スサノオノミコトの夫婦神、さらに彼らの息子であるオオナムチノミコトの五柱です。

主祭神はスサノオノミコト。その息子オオナムチノミコトは出雲大社の縁結びの神様としても知られています。

総本山は大宮氷川神社

東京都や埼玉県近辺に約200社存在する「氷川神社」。その総本山にあたるのが、埼玉県さいたま市にある「大宮氷川神社」です。

「大宮」という地名は、この氷川神社の総本山を「大いなる宮居」と称えたことに由来しています。

川越氷川神社 夏の風物詩！縁むすび風鈴

「縁むすび風鈴」は、毎年7月初旬～8月末まで期間限定で開催される大人気の祭事です。
※年によって開催時期が多少前後します。

シーズン中は、境内が数えきれないほどの風鈴で彩られます。

縁むすび風鈴には、「天の川に恋の願いが届く様に」という思いがこめられているのだとか。

写真映えを狙うのなら昼間の訪問がおすすめですが、夜間に行われるライトアップイベントなども幻想的で素敵です！

6月にはかざぐるまが飾られる

縁むすび風鈴が飾られる直前の6月には、約1か月間だけかざぐるまが飾られます。

かざぐるまが風に吹かれてクルクル回る様子は、つい見とれてしまう美しさです。

川越氷川神社オリジナル 江戸風鈴の持ち帰り（頒布）

縁むすび風鈴の開催期間中は、川越氷川神社オリジナルの江戸風鈴を社務所で頒布しています。

頒布の状況は日々変わっていくため、詳細は現地で社務所にお問い合わせください。

縁むすび風鈴だけじゃない！川越氷川神社の名物お守り＆おみくじ

川越氷川神社といえば縁むすび風鈴ですが、もちろんそれだけの神社ではありません。

特にユニークな形の「あい鯛みくじ」は、よくテレビでも取り上げられています。

先着20名に配られる、縁結び玉のお守り

出典：川越氷川神社公式サイト

毎日先着20名に限り、社務所で縁結び玉のお守りが無料で配布されます。配布開始は朝8時。

このお守りを持っていると、良縁に恵まれるといわれています。

もし運命の相手と巡り逢えたら、2人で川越氷川神社に参拝して、縁結び玉を返却しましょう。

縁結び玉の代わりに、2人の関係が長く・堅く続くよう祈願した特別なお守りをいただけます。

釣り上げるおみくじ「あい鯛みくじ」＆「一年安鯛みくじ」

氷川神社のおみくじ「鯛みくじ」はなかなかユニーク。おみくじの入った鯛を、"引く"のではなく"釣り上げ"るのです。

専用の釣竿を使って鯛を釣ります。おみくじは鯛の中に入っているので、思い切り引っ張り出しましょう。

おみくじは神社内に結びつけず、鯛ごと持って帰ってください。常に手元に置いておくことで、鯛が良縁を連れてきてくれるそうです。

川越氷川神社で挙げる結婚式

縁結びにご利益があり、結婚式場としても人気の川越氷川神社。

卒業シーズンの定番ソング、レミオロメン「3月9日」のMVでは、川越氷川神社での挙式の様子が丁寧に描かれています。

動画中に、赤い紐を左手の小指に結ぶシーンが登場しますが、これは川越氷川神社オリジナルの儀式「結い紐の儀」です。一般の結婚式で行われる「指輪交換」にあたります。

結い紐は、2人の小指のサイズに合わせて、巫女さんがひとつひとつ手作りで結びあげたものです。

挙式後、この結い紐は桐の箱に納められ、新郎新婦に手渡されます。

氷川神社の境内を散策

川越氷川神社の入り口です。（入口はここ以外にも数か所あります）

鳥居をくぐると、さっそく縁むすび風鈴たちがお出迎えしてくれます（夏季のみ）。

写真を撮るときは通行の邪魔にならないよう気を付けましょう！

手水場・社務所

風鈴の下を抜けると、右手に手水場（ちょうずば）、左手に社務所があります。

手水場。参拝前にここで手と口を清めましょう。

こちらは社務所です。良縁祈願や安産祈願、お宮参りなどは、まずここで受付を済ませます。

祓いの川で穢れを清めよう

境内には、祓いの川と呼ばれる小川が流れています。

ここでは、人形（ひとがた）を流して心身の穢れを祓う、人形流しを行えます。

川越氷川神社の拝殿・本殿

とても立派な拝殿です。

県の重要文化財である本殿は1年にたった1日、川越まつりの時期に2時間だけ一般公開されます。

撮影NGなので写真を手元に残すことはできませんが、本殿に彫り込まれた精緻な彫刻の数々はまさに圧巻の一言。

ぜひ直接その目で見てみてくださいね。

川後氷川神社といえばコレ！風鈴回廊

夏になると、拝殿・本殿の東側に風鈴回廊が登場します。色鮮やかな風鈴と涼しげな音に、魅了されてしまう人も多いはず。

とても写真映えするスポットですが、土日は人が多いので、思い通りの写真が撮れないかもしれません。

平日の日中帯は比較的空いているのでおすすめです。（ただし、8月に入ると平日の昼間でも混雑します）

絵馬トンネル

拝殿・本殿の西側に隣接している絵馬トンネル。

両サイドの壁と天井いっぱいに絵馬が掛けられている光景は、ちょっと圧倒されそうになります。

恋愛祈願の絵馬だけでなく、健全発育や安産祈願の絵馬も多いです。

川越氷川神社の御神木

本殿の裏手には、樹齢600年を超える御神木があります。

御神木を取り囲むように造られた石段。

この石段を、8の字を描くように巡ると、ご利益があるといわれています。

お正月には福銭撒きも　舞殿

お正月の三が日には、この舞殿で福銭撒きが行われます。

神主さんが撒く福銭を地面に落とさずにキャッチできれば、その1年は福に恵まれるそうです。

川越氷川神社の摂社・末社（せっしゃまっしゃ）

川越氷川神社の境内には、22の摂社・末社があります。

摂社・末社とは、神社内にある、本社に付属する小社（ミニチュア版の神社）のことです。本社と関係の深い小社のことを「摂社」、摂社以外で縁のある小社のことを「末社」と呼びます。

摂末社を参る順番に正式なルールは存在しません。好きな神様からお参りしていきましょう。ここでは、22の摂末社から3つをピックアップしてご紹介します。

三峰神社

秩父の人気神社、三峰神社（イザナミノミコト／盗賊除け・魔除け）の小社です。

子ノ権現社

足腰の丈夫さにご利益のある神社です。

足腰が弱っているときは、参拝後に祠にある履物を1組いただき、治ったら2組の履物を奉納しましょう。

菅原神社

菅原道真（天神様）の神社です。学業成就・受験合格にご利益があります。

境内にひっそりと佇む護国神社

氷川会館の渡り廊下の途中にある護国神社。川越出身の戦没英霊2970柱が祀られている神社です。

毎年4月12日には、護国神社例大祭が開催されています。

日本一の木製鳥居　大鳥居

氷川神社の東側にある大鳥居。

高さ15mのこの大鳥居は、木製の鳥居としては日本一の大きさです。社号は勝海舟の筆によるもの。

【20年8月10日閉店】ランチ＆小休憩はむすびCafeで

氷川神社のすぐ隣、氷川会館内にあるカフェレストラン「むすびCafe」。

女性人気がもの凄いお店です。
食事時は大混雑しているので、事前に予約しておくか、少し時間をずらしての訪問をおすすめします。

上の写真は予約限定の「結び膳B」。
フレンチや軽食（おにぎりなど）、ケーキ、ドリンクメニューなどがあります。

川越氷川神社 直会殿前の屋台でテイクアウトランチ

直会殿（なおらいでん）は、21年4月、川越氷川神社の向かいにオープンした会食用の施設です。カフェのように気軽に利用することはできませんが、建物の前の広場に出店している屋台で2種類のおむすびを販売しています。

下の写真はおむすびと一緒に購入できる「鯛のお出汁」。

のんびり歩きたい　川越氷川神社の裏手

絵馬掛所を抜けた先から、神社の裏手に出ることができます。

写真は、隅田川の支流にあたる新河岸川（しんがしがわ）の春の風景。

この時期は、沿道が花見客でいっぱいになります。

川越氷川神社へのアクセス

駅からはかなり離れているので、バスの利用をお勧めします。…と言っても歩けない距離ではないので、歩くのが好きな方は歩きでも問題ありません。

歩道が狭いので注意してくださいね！

JR・東武東上線「川越駅」or 西武新宿線「本川越駅」から…

• 東武バス（埼玉医大・上尾駅西口・平方・川越運動公園行）「川越氷川神社」下車 徒歩0分
• 東武バス（神明町車庫・城西高校行）「喜多町」下車 徒歩5分
• イーグルバス 小江戸巡回バス 「氷川神社前」下車 徒歩0分

川越駅では、東武バスが東口から、イーグルバスが西口から出ています。本川越駅のバス乗り場は東口だけです。