川越市内で香辛料を製造している、有限会社 筋野のスパイスセットで本格カレーを作ってみました。
目次
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筋野商店(有限会社 筋野)とは
「筋野商店」は、香辛料を製造している会社 筋野が運営しているネットショップです。
今回ご紹介するカレー用のスパイスや、からし漬けの素、インド発祥のスパイシーなお茶「マサラチャイ」のキットなどを販売しています。
実はスパイスの町だった川越
春になると、新河岸川や入間川といった川越市内の川沿いには、黄色い花が咲き誇ります。
そのほとんどは、カラシの原料となる「からし菜」という野菜の花なのですが、見た目は菜の花と瓜二つ。そのため、菜の花と見間違えてしまう人も少なくありません。
かつて川越には、豆腐の上に粉カラシをのせて食べるという食文化がありました。
今となってはちょっとびっくりするような食べ方ですよね。しかし、そのような文化が見られるほど、川越にはカラシ(=スパイス)を食す文化が根付いていたということです。
昔ながらの製法でスパイス文化を守り続ける筋野
かつて川越市内には、からし菜を栽培する農家や加工会社がいくつも存在していました。しかし、今もなお稼働している加工会社は筋野だけです。
現在でも筋野では、オリエンタルマスタードシード(からし菜の種子)から油を搾り取り、それを粉砕することでカラシを製造しています。
また、搾った油もなたね油として再利用。手すき和紙でゆっくりとろ過し、「からし菜の油」として筋野商店で販売しています。
まずはお試し スターターセットを購入
オンラインショップ「筋野商店」で、お試し用の「マイルドカレーパウダー&スパイス スターターセット」を買ってみました。
送料無料600円(税込644円)、カレー5~6皿分のスパイスが入っているセットです。
封筒から漂うスパイシーな香り…
筋野商店から郵送でスパイスセットが届きました。まず驚いたのが、郵便受けを開けた瞬間にスパイシーな匂いが漂ってきたことです!
我が家の郵便受けがとても美味しそうな香りに。
(追記)
後日、他のセットを注文してみたところ、包みの密封度がアップしていました。郵便受けがスパイシーな香りになる問題は解決したようです。
さっそく封筒を開封。中から透明な密閉袋が出てきました。
まずはセット内容を確認。メインのカレーパウダーにガラムマサラ、クミンシード・グリーンカルダモン、ローリエホール(1枚)。
ローリエがついているのは助かりますね。
ローリエをもっと入れたい方へ
ローリエはスーパーのスパイス売り場に置かれています。メジャーなアイテムなので、一般的なスーパーでも購入可能です。
今回はこのセットを使ってキーマカレーを作ってみたいと思います。
本格キーマカレーを作ってみました
「キーマカレーなんて作ったことない!」という方でも大丈夫。かなり丁寧に書かれたレシピが同封されています。
ちなみに私もキーマカレー作りは初めてでした。
材料&手順
スターターセット(要計量) | |
カレーパウダー | 大さじ2 |
ガラムマサラ | 小さじ1 |
クミンシード | 小さじ1 |
カルダモンホール | 2~4個 |
ローリエ以外のスパイスは多めに入っているので、分量通りに作ると必ず余ります。
別途用意するもの | |
ひき肉 | 400g |
玉葱 | 中2個 |
にんじん | 中1本 |
にんにく | 2片 |
生姜 | 1かけ |
トマト水煮缶400g | 1個 |
水 | 400cc |
サラダ油 | 大さじ2 |
塩 | 小さじ2~ |
砂糖 | 小さじ1 |
step
1具材を切る
玉ねぎ、にんじん、ニンニク、生姜をみじん切りにします。
カルダモンホールは殻を割って中身を取り出しましょう。
カルダモンホールの割り方
カルダモンは殻に包まれたまま送られてくるので、殻を割って中身を取り出す必要があります。
カルダモンホールの中身を取り出してみました。
step
2野菜類を炒める
鍋にサラダ油を引き、クミンシードとカルダモン、ニンニク、生姜を入れて弱火にかけます。
クミンのまわりに細かい泡が出てきました。油に香りが移ったら、玉ねぎを入れて炒めましょう。
にんじんが入ってしまいましたが、どうせ後で炒めるので気にしません!玉ねぎが軽くキツネ色になるまで炒めましょう。
step
3トマト缶を入れて炒める
鍋にトマト缶を入れて、水分が飛ぶまでじっくりと炒めます。
鍋底を木べらでこすった時、底がはっきりと見えるようになるまで水分を飛ばしましょう。
step
4カレーパウダーを入れる
弱火にして、カレーパウダーと塩、砂糖を加え、粉っぽさがなくなるまで炒めます。
step
5ひき肉を入れる
ひき肉を加え、中火でほぐしながら炒めます。
ひき肉に火が通り、キーマカレーっぽくなってきました!夏場だったこともありますが、この時点でもう汗ダラダラです。
step
6にんじんと水、ローリエを加える
にんじんの存在をすっかり忘れていましたが、ここでにんじんと水(400cc)を加えます。トマト缶(400g)を使って水の量を計ると楽ですよ。
水を入れたら、ローリエの葉を折って加えましょう。これは後で取り出すものなので、あまり粉々にしないように。
step
7ひたすら煮込む
中火で煮込み、汁気が半分くらいになるまで水分を飛ばします。鍋が焦げ付かないよう時々かき混ぜましょう。
step
8ガラムマサラを加える
ローリエを取り出します。ここで味見をしてみて、「もの足りないな」と感じたら塩を加えて調整してください。
その後、ガラムマサラを加えてひと煮立ちさせます。香りが飛んでしまうのを防ぐため、長く煮込まないよう注意。
step
9キーマカレー完成!
キーマカレーができあがりました!お皿にご飯を盛って、カレーをかけて食べましょう。
筋野商店のキーマカレーを実食
温泉卵ものせてみました。
味は超本格的!口いっぱいに広がるスパイスの香りがたまりません。辛さは控えめなので、子どもでも食べられます。
夫も「美味しい!」と喜んでくれました。
ただ、人によっては「これじゃ全然味が足りない」と感じてしまうかもしれません。その場合は、お皿に盛ってからでも遅くないので、塩で味を調整してください。塩を少量加えるだけで、一気に味が変わります。
今回は白米で食べましたが、サフランライスや干しブドウ入りのご飯と合わせるのもおすすめですよ!
「基本のカレー用スパイスセット」も注文&作ってみました
スターターセットでだいたいの要領はつかめたので、2回目の注文では「基本のカレー用スパイスセット」に挑戦してみました。写真は鶏肉のカレーです。
「基本のカレー用スパイスセット」には、7種類のスパイスが入っています。どのスパイスも多めに入っているので、余ったものでチャイやターメリックライスを作るのもおすすめです。
美味しいターメリックライスの作り方
- 米1.5合を水で洗い、ザルに上げる。
- フライパンにバター10gを入れ、中火で熱する。バターが溶けてきたら米を加え、米が透き通るまで炒める。
- ターメリック大さじ1/2を入れて炒め合わせる。
- 米を炊飯器に入れる。
- フライパンに適量の水を入れてターメリックを回収し、その水を炊飯器に注ぐ。
- 炊飯器に分量までの水を入れて、炊飯ボタンを押す。
- 炊きあがり後、10~15分蒸らす。その後、底からしっかり混ぜて水分を飛ばす。
生米をバターで炒めた後、さらにターメリックを加えて軽く炒め合わせるのがポイントです。
余ったスパイスでもう1品!
余ったスパイスでもう1品作ってみましょう!
カレーパウダー
花火大会のお弁当用にカリーブルストを作ってみました。
好きなウインナーをカレーパウダーとケチャップで炒めるだけです。ベイクドポテトと一緒に食べるのがおすすめ。
ガラムマサラ
意外かもしれませんが、ガラムマサラは色々な料理に使えます。
ガラムマサラは素材の辛味や香り付けにぴったりなスパイスなので、生肉の臭み取りにも最適。炒め物や焼き物に使えば、メリハリのある味に仕上がります。
カルダモン
下の動画はカルダモンを使ったマサラチャイの作り方。
ちなみに、筋野商店ではチャイ専用のセットも販売中です。
スパイスワークショップでお馴染みの筋野さんでお買い物したところ、おまけとしてチャイのお試しセットをいただきました。ティーバッグを水400ccで煮出し、砂糖大さじ1~2と牛乳400ccを加えて温めるだけ。
手軽で美味しいのはもちろんのこと、とにかく香りが素敵!匂いだけで癒されます。#川越 pic.twitter.com/yrCII5NDdd— 川越 水先案内板(富築) (@kawagoemizusaki) January 31, 2019
クミンシード
クミンシードは、野菜と一緒に蒸したり炒めたりすると美味しく食べられますよ!