「川越観光するからには鰻屋に行かなくちゃ!」と考えている人は多いはず。でも、「川越 鰻」で検索すると非常にたくさんのお店がヒットするので、結局どのお店に行けば良いのか分からなくなってしまいますよね。
そこで、地元民の私が人気の老舗鰻店7店を味別・値段別に比較してまとめてみました!鰻屋選びの参考にしてくださいね。
目次
味付けが全部違う!川越の人気・老舗鰻(うなぎ)屋7店を比較
川越市街地で人気の鰻屋7店をご紹介します。
どのお店も文句なしに美味しいのですが、味付けの傾向は少しずつ異なるので、自分の好みに合っていそうなお店に足を運んでみてくださいね。
東屋
- エリア:喜多院、成田山川越別院のすぐそば
- 味の傾向:キリっとした醤油の味
- 順番待ち:前日までの予約推奨。予約なしでも入れるお店ですが、予約客で常に満席です。
- 持ち帰りメニュー:なし
明治元年創業、昭和初期に現在の場所に移転しました。明治26年に起きた「川越の大火」の際は、当時の店主がタレの入ったカメを抱えながら逃げたという逸話も。
小さいお店に見えますが、店内はかなり広いです。
大正時代に建てられたという古民家は風情たっぷり。
きれいに整えられた中庭も素敵です。
店舗情報
いちのや 本店/アトレ店
- エリア:本店は大正浪漫夢通り付近、アトレ店は川越駅東口のすぐそば
- 味の傾向:しょっぱめ
- 順番待ち:トップの人は開店30分前には名簿に名前を書いていました
- 持ち帰りメニュー:あり
1832年(天保3年)創業。川越市内に2店舗、東京・渋谷に1店舗(神泉いちのや)を構える、規模の大きい鰻屋です。
本店には2~4人向けのテーブル席だけでなく、個室や大きな広間もあります。大人数での会食にもおすすめです。
いちのや 本店の順番待ちシステム
いちのや本店の順番待ち名簿は、メインストリートに面している出入り口側(建物の南側)にはありません。
駐車場のある出入口側(北側)にあるので注意しましょう。
建物の南側。この店先に並んでいれば良いように見えますが、建物の裏側にまわりましょう。
駐車場側の出入口。矢印の場所に順番待ち名簿があります。
この名簿に名前を書いて順番を待ってください。
開店時間になると、店内の順番待ちスペースに入れてもらえます。
かなりの人数が座れるベンチや、テーブル付きの座席、雑貨・お土産の陳列棚などが設置されているので、退屈することはないでしょう。
ちょっとした観光冊子などもテーブルの上に置かれています。
本店の店舗情報
アトレ店の店舗情報
うな吉
- エリア:川越氷川神社より北、車・バスが必須。
- 味の傾向:タレは甘めですが、醤油感も強め。
- 順番待ち:なし
- 持ち帰りメニュー:なし(出前可)
昭和時代末期に創業。他のお店に比べると比較的若い鰻屋さんです。
鰻の蒲焼きやうな重は注文を受けてから蒸し上げます。そのため、30分ほど待つ必要はありますが、お皿にこんもりと盛られたお新香などがサービスで出てくるので退屈しません。
提供される鰻は身の内側までアツアツ!これは他のお店では味わえない美味しさです。
個人的にはうな重よりも「かぶと焼き」の方がおすすめ。口の中でとろけるような食感がたまりません。
店舗情報
最寄りのバス停は東武バス「川越児童相談所」。お店まで徒歩1分。
小川菊(おがぎく)
- エリア:大正浪漫夢通り沿い
- 味の傾向:甘め。後を引かない甘さ
- 順番待ち:トップの人は開店45分前には名簿に名前を書いていました
- 持ち帰りメニュー:あり
1807年(文化4年)創業、一子相伝のタレを代々受け継いできた超人気の老舗店。2014年には「埼玉県S級グルメ」にも認定されました。
古い建物ですが、2012年に大規模な耐震工事を行っており、1階部分はバリアフリーに対応。通路も広いので、ベビーカーでも入れます。
埼玉県S級グルメとは
埼玉県S級グルメは、埼玉県が推し進めている「食」の推進事業のひとつです。認定条件は以下3点。
- 「埼玉県産の食材または伝統的な地域のグルメとして定着している食材を使っており、料理人の工夫や店舗の雰囲気などから豊かさを実感できる、埼玉ならではのグルメ」を提供していること
- その料理が店舗の代表的なメニューであること
- 認定を受けた後も、その代表的な料理を提供すること
小川菊の順番待ちシステム
休日はもちろん、平日も大混雑するお店です。店頭で順番待ちをするのが嫌な人は、開店1時間前を目安にお店へ向かいましょう。
※19年の末頃から、順番待ちシステムが電子化(タブレット)しました。自分の順番が近くなると、スマホにメールが届く仕組みです。
店舗情報
小川藤(おがとう)
- エリア:大正浪漫夢通り付近
- 味の傾向:タレ自体は甘め。ただし、タレの味よりうなぎの香ばしさの方が勝る。
- 順番待ち:比較的短め
- 持ち帰りメニュー:なし(出前可)
1923年(大正12年)創業。かつて小川菊に勤めていた初代店長が独立して開業したお店です。備長炭でじっくりと焼いた鰻の味わいが魅力的。
「もっと気軽に鰻を」という思いから、小川藤では「うな丼」を1,000円台から提供しています。「鰻は食べたいけど、うな重の出費は正直痛い」という方におすすめです。
なんと、うな重(松)のご飯の下には、鰻の蒲焼きがもう1枚入っています!かなりボリュームたっぷりなので、お腹ペコペコな人はぜひ。
お酒を注文すると、サービスで枝豆が付いてきます。お酒によく合う塩加減でした。
建物は市の都市景観重要建築物に指定されています。
店舗情報
林屋
- エリア:蔵の町付近
- 味の傾向:頬張った瞬間は甘い。後から醤油の味が来る
- 順番待ち:開店直後や平日は比較的空いています。休日は大混雑。
- 持ち帰りメニュー:なし
栃木の老舗川魚店「林屋」が運営している、2010年にオープンしたかなり若い鰻料理店。歴史の浅いお店ではありますが、「王様のブランチ」や「ぶらぶらサタデー」「旅グルメ」など、テレビでもよく取り上げられているお店です。
特に注目すべきは、店舗を縦断しているトロッコのレール跡。
林屋の店舗は、川越市から伝統的建造物に指定されている旧米蔵を改装したもので、今でもその名残が店内の至るところに残されています。もちろん、このレール跡もそのひとつ。
定食メニューや、鰻と野菜がたっぷりのった丼メニューも提供しているので、「うな重」を食べることにあまりこだわっていない人にもおすすめのお店です。
林屋の順番待ちシステム
店頭に順番待ち名簿があります。
休日の12時~13時頃は大混雑しているので、それよりも前の時間を狙った方が良いでしょう。
店舗情報
【持ち帰り専門】ぽんぽこ亭 川越まるひろ店
- エリア:観光エリア外、東武東上線「新河岸駅」から徒歩15分
- 味の傾向:かなり甘い。お弁当向けの味付けなので、冷めても美味しい。
- 順番待ち:なし
「お土産に鰻を買って帰りたい」「新幹線の中でうな重弁当が食べたい!」という方におすすめのお店です。
川越まるひろ店は、ぽんぽこ亭の支店にあたります。本店は東武東上線「新河岸駅」から徒歩10分。
クレアモール沿いの丸広百貨店の地下1階にあります。持ち帰り専門店なので、飲食用のスペースはありません。
鰻の蒲焼きは4種類。それぞれ大きさが異なります。
蒲焼きだけ購入することもできますが、今回は追加料金を払ってうな重弁当にしていただきました。プラス200円で通常の箱に、プラス80円で電子レンジ対応の紙箱に詰めてもらえます。漬物と山椒、追加のタレはサービス。
肝吸いやお吸い物の素、カップは別売です。
店舗情報
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