川越・陶舗やまわで陶芸体験&ミニ懐石。陶器づくりの楽しさに触れる

陶芸。それは粘土を自分の手で成形し、高温で焼成することにより器などを作る技法です。

くるくると轆轤(ろくろ)を回しているうちに見事な形ができる様はまさに職人技。「はぁ~」と感心していまいますよね。

なんと、小江戸川越には、そんな陶芸の世界を気軽に体験できるスポットがあるんです!

その名も陶舗やまわ。明治26年築の店蔵(みせぐら)が目を引く老舗陶器店で、約1時間から陶芸体験が可能です。

また、併設の食事処「陶路子(とろっこ)」では、「さつまいもミニ懐石」や甘味なども楽しめます。

今回はそんな陶舗やまわから、陶芸体験とさつまいもミニ懐石をレポート!心もお腹も満たされる記事をどうぞご覧ください。

ライター:からすけ

川越、陶舗やまわで陶芸の世界に触れてみよう

蔵造りの街並みのほぼ中央。時の鐘入口の交差点のすぐ近くに、殊に存在感のある店蔵(みせぐら)があります。

こちらが大正9年(1920年)創業の老舗陶器店、陶舗やまわ。

もともとは東京の王子で創業し、川越にのれん分けをしたのが始まりだったそうです。のれんに描かれた「やまわ」の家紋がとても印象的でした。一度見たら忘れないデザインです。

陶舗やまわでは、手動で成形する「手びねり」や、くるくると回転する機械の上で形を整えていく「電動ろくろ」、お皿に柄を付ける「絵付け体験」などが体験できます。

また店頭では、いろいろな陶器を販売。日常使いできるものからこだわりの逸品まで、素晴らしい作品であふれています。

陶舗やまわの陶芸体験

陶舗やまわで体験できる内容は手びねり、電動ろくろ、絵付けの3種類。約1時間から気軽に体験できます。

コース名 料金 所要時間
おためし体験
(手びねり、作品1個)
2,300円 約1時間
おためし体験
(電動ろくろ、作品1個)
3,500円 約1時間
絵付け体験(お皿) 1,800円 約1時間
絵付け体験(マグカップ) 2,000円 約1時間
1日陶芸教室
(手びねり、作品2個、削りあり
4,800円 10時~15時30分
1日陶芸教室
(電動ろくろ、作品2個、削りあり)
5,800円 10時~15時30分

参考

陶器の焼き上がりは約1か月後です。店頭もしくは宅配便での配送(有料)で受け取れます。

ホームページのお問い合わせフォームから予約できます。

※新型コロナの影響により、お店の営業状況が変わっている可能性があります。最新の情報は上の「陶芸体験受付ページ」からご確認ください。
※同時に体験できるのは3人まで。4人以上の場合、2人ずつ交代での体験となります。

築120年以上!明治時代に建てられた陶舗やまわの店蔵

川越・陶舗やまわで陶芸体験&ミニ懐石。陶器づくりの楽しさに触れる

明治26年(1893年)に建てられた陶舗やまわの店蔵。川越大火の直後に建てられたそうです。

その重厚な造りは、蔵造りの建物が並ぶ一番街の中でもひと際目を引きます。

川越大火とは

川越大火(かわごえたいか)は、明治26年(1893年)3月17日に川越で発生した大火事です。これにより、当時の町域の約3分の1、1,302戸が焼失したと言われています。

一方で、焼失を免れた家屋はいずれも耐火建築の「蔵造り」でした。その性能の高さを再認識した町人たちは、蔵造り建築による町の再建を決行。約3年のうちに200棟以上の蔵造りが建設されました。

陶舗やまわの店蔵は、まさにこの復興時に建てられたものとなります。

2階の観音扉はガッチリと重厚。

その下には、火事が起きたとき屋根に立ちやすいよう目塗台(めぬりだい)があり、一番上の屋根には神様が彫られたという鬼瓦、鍾馗(しょうき)が乗っています。

大通り側からは一つの建物のように見える店蔵。しかし、路地側から見ると、複数の店蔵から成ることが分かります。

陶舗やまわの店蔵は、なんと現存する入母屋(いりもや)形式の土蔵造りとしては日本最大級の規模。建物自体が歴史と文化の塊なのです。

みなさんも、ぜひ外観をチェックしてみてくださいね。

陶芸体験にチャレンジ!手びねりで器を作る

それでは、陶芸体験にチャレンジしてみましょう!

こちらの蔵を使ったアトリエで陶芸体験ができます。

外には大きな窯が。成形した器はこの窯で焼くんですね。

建物内には陶芸用の道具が並べられていました。

ちなみに、体験の様子をインスタグラムに投稿すると、代金が100円引きになります。インスタをやっている方はお忘れなく!

#川越 #陶舗やまわ #陶芸教室

今回挑戦するのは、手動で形を作る「手びねり」。このろくろの上で作ります。

完成品のイメージはこんな感じ。ふちの広いお皿や、ちょっと深いおわん型の物、小鉢状の物などが作れます。

今回は妻と2人で参加したため、私がおわん、妻が煮物皿を作ってみることにしました。

粘土の塊が登場!本当にこれがおわんやお皿になるのでしょうか?

親指を使って成形していきます。形崩れを防ぐため、他の指は添えるだけ。

こちらは妻が作っている煮物皿です。丸い粘土の塊だったものがこうなって……。

底をなめらかに整えて……。

おお!お皿の形になりました!

私もおわんを作っていきましょう。ふちがガタガタにならないよう整えるのが難しいです。

ひぃ~。四苦八苦しながらなんとか形になりました。細かいところは後から調整することにしましょう……!

川越・陶舗やまわで陶芸体験&ミニ懐石。陶器づくりの楽しさに触れる

成形後は柄を付けます。使用するのは、こちらのスタンプのような「型」。

型を粘土に押し付けて柄を作ります。串やフォーク状の小物を使えば、線を付けることも可能です。

川越・陶舗やまわで陶芸体験&ミニ懐石。陶器づくりの楽しさに触れる

ぺたんぺたんと模様を付けていきます。猫が好きな妻は全面的に猫っぽいデザインに。

外側には線を掘っています。

こんな感じになりました。

私のおわんはというと、なぜか魚の柄だらけになっております。真ん中に「魚」と書くほどの魚っぷりです。

外側には大量の肉球スタンプ。中の魚はたまったもんじゃありませんね。

川越・陶舗やまわで陶芸体験&ミニ懐石。陶器づくりの楽しさに触れる

2人とも完成しました!柄付けまで終わったら、後はスタッフさんにバトンタッチ。窯で焼いて、色付けをしてくれます。

選べる色は全6種類。色合いによって雰囲気がぜんぜん違いますね。

そして1か月後……

仕上がったお皿がこちらです!

川越・陶舗やまわで陶芸体験&ミニ懐石。陶器づくりの楽しさに触れる

おおっ。これはなかなかどうしていい感じになっているではありませんか!

筑前煮を盛ってみました。お皿が違うだけで一味違う和の雰囲気になりますね!

陶器の風合いや、変化のある形がそうさせるのでしょうか?

こちらは私が作ったおわん。焼く前は「大丈夫か?」と思っていましたが、焼いて見ると意外といい感じに。いろんなおかずに使えそうですね。

あえて洋食のロールキャベツを盛ってみました。これが意外とマッチ。色によっては洋食を盛っても合いそうですね。

かくして、オリジナル陶器体験は大成功に終わりました。

陶芸の後は陶路子でランチ!さつまいもミニ懐石に舌鼓

さてさて、ちょっと時間を巻き戻しましょう。

陶芸体験の後はお楽しみのお食事タイムです。併設の食事処「陶路子(とろっこ)」では、川越名物サツマイモを使った料理や甘味を楽しむことができます。

集中してお腹も空いたということで、今回はさつまいもミニ懐石をいただきました!

陶路子のお品書き

メニューにはあんみつやお抹茶などもあります。食事に限らず、ティータイムにもおすすめのお店です。

川越・陶舗やまわで陶芸体験&ミニ懐石。陶器づくりの楽しさに触れる

さつまいもミニ懐石のお品書き

さつまいもミニ懐石は食前酒(またはお茶)から始まり、8種類のお料理にデザートまで付いてきます!これで2,000円は嬉しいですね!

川越・陶舗やまわで陶芸体験&ミニ懐石。陶器づくりの楽しさに触れる

まずは、芋焼酎と梅酒で作った食前酒の芋カクテルから。甘くてとろみのある味わいが特長です。香りもよく、間違いなく女性が好きな味だと思います。

川越・陶舗やまわで陶芸体験&ミニ懐石。陶器づくりの楽しさに触れる

お待ちかねのお食事がやって来ました!ほぼすべての品にサツマイモが使われています。

こちらは、おさつもちの揚げ出し。おさつの甘味ともちもちとした食感が楽しい一品です。ちなみにおさつもちのレシピは、川越料理店組合で考案したのだそう。

ホクホクのさつまおこわ。ほのかな塩気と甘みが良いアクセントに。お米の炊き具合もちょうどよく、いくらでも食べられそうでした。

デザートはサツマイモアイス。ひんやりしておいしい!

どの料理もおいしくて大満足のミニ懐石でした。

川越・陶舗やまわで陶芸体験&ミニ懐石。陶器づくりの楽しさに触れる

食前酒の芋カクテルは店頭でも販売しています。ちょっと飲み足りない方はこちらをぜひ!お酒が苦手な方にはほんのり甘い川越いも茶がおすすめです。

店頭には色とりどりの陶器。お気に入りの一品を探そう

川越・陶舗やまわで陶芸体験&ミニ懐石。陶器づくりの楽しさに触れる

陶芸体験をしてお食事も済ませたら、忘れちゃいけないのが陶器のお土産選びです!

店頭には本当にたくさんの陶器が並んでいます。日常使いにぴったりなお茶碗から、ティータイムが楽しくなりそうなマグカップ、こだわりの逸品まで。眺めているだけで楽しくなってしまいます。

ラインナップは、近隣で活躍する作家さんの作品が中心だそう。おもむきのある作品ばかりでした。

川越・陶舗やまわで陶芸体験&ミニ懐石。陶器づくりの楽しさに触れる

「陶器」というと和のイメージが強いですよね。でも実は、陶器は世界中で広く使われており、そのバリエーションも豊富なんです。

和物に洋物、中にはハイブリッドなものも。自由に広がる陶器の世界から、お気に入りの一品を見つけてくださいね。

陶芸の伝統と川越の文化を今に伝える陶舗やまわ

川越・陶舗やまわで陶芸体験&ミニ懐石。陶器づくりの楽しさに触れる

歴史ある店蔵で気軽に伝統文化に触れられる陶舗やまわ。身構えすぎず気軽な気持ちで陶芸を楽しめるのは、同店ならではの魅力です。

現代でも、日常生活のあらゆる場面に伝統や文化が息づいている街、川越。そんな土地だからこそ、肩肘を張ることなく陶芸を堪能できるのかもしれません。

やまわのご主人によると、陶芸の楽しさは「『作る(創造する)』『完成する(驚き・喜び)』『使う(愛着)』の3つが同居していること」にあるそうです。

明治の代から続くやまわの店蔵も同じく、丁寧に「作り」、「完成」を喜び、愛着を持って「使われて」きました。

そんな歴史あふれる陶舗やまわで、あなただけの陶器を作る喜びに触れてみませんか?

川越・陶舗やまわへのアクセス

  • 徒歩 JR西武新宿線「本川越駅」から徒歩約15分
  • バス JR川越線・東武東上線「川越駅」から9分、一番街下車、徒歩1分

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