毎年1月3日は喜多院の初大師です。
境内ではだるま市が開かれ、参道まで色取り取りのだるま達で埋め尽くされます。
喜多院の初大師「だるま市」とは
厄除け大師として地域住民から親しまれている川越の喜多院。
1月3日は慈恵大師(じえだいし、元三大師のこと)のご縁日といわれており、新しい年のはじめを迎えることから「初大師」と呼ばれています。
喜多院のだるま市は、慈恵大師の命日にちなんだ法要が起源とされ、明治時代から毎年正月3日に行われてきました。
当日は喜多院の境内はもちろん参道まで、関東各地のだるま商50店以上が軒を連ねます。
七転び八起きの海運だるまを求め、川越市内外から多くの参拝客が訪れる一大イベントです。
アクセスと交通規制
だるま市当日は、9時~18時まで喜多院周辺の道路が車両通行禁止となります。
境内に最も近い明星駐車場は休業となるため、有料の駐車場か公共施設の駐車場を利用しなければなりません。
とはいえ、周辺の道路はかなり渋滞します。
歩くのが苦でなければ、徒歩で向かった方がイライラせずに済むでしょう。
だるま市の様子
14時頃に到着しました。
成田山別院前の参道の様子。
たくさんの露店が出ていました。
成田山へ参拝する人もかなり多いので、この辺りは人の流れが激しかったです。
明星駐車場周辺。
大きなだるまをじっくり見たかったのですが、人の流れが早くてあまり見られませんでした…。
階段にもだるまがいっぱい。
写真を編集していて気が付きましたが、ここの男性店員さんは若くて男前でした。
お土産売り場の脇。
ちょっとした置物にぴったりな、小さなだるまが売られていました。
参拝後は境内を散策。
だるま以外のお店も豊富です。食べるものには困りません。
だるまの選び方
だるま選びのポイントは3つ。
サイズ・色・顔です。
サイズ
だるまには様々な大きさのものがあります。
手のひらサイズの可愛らしいものから、「どうやって持って帰るんだよ…」と頭を抱えてしまいそうな特大サイズのものまで。
だるまの大きさは、1年ごとに少しずつサイズを大きくしていくことで繁栄に繋がると考えられています。
ある程度の大きさにランクアップしたら、また小さいサイズへ戻って初心に返りましょう。
しかし反対に、大きなサイズから始めて徐々に小さなものへと変えていく、という方法もあります。
大きな願いや厄災が多い場合は、魔除けパワーの強い大きなだるまから始めた方が良い、という考え方に則っているそうです。
自分のお願い事に見合うサイズを選びましょう。
色
だるまといえば赤のイメージが強いものですが、実は色によってご利益が違うんです。
黄色 | 金運上昇 |
青 | 交通安全 |
ピンク | 恋愛成就 |
緑 | 健康祈願 |
オレンジ | 子孫繁栄 |
金 | 無病息災 |
黒 | 厄除け |
赤 | 開運 |
白 | 合格祈願・必勝祈願 |
顔
一見、どれも同じ様な顔に見えるだるま達ですが、店によって顔の描き方に差があるんです。
おすすめは髭が立派なもの。
立派な髭は「出世だるま」と成り、強い効果を発揮すると言われています。
だるまの目の入れ方
○ ○
↑こちらから入れる。
だるまの目は、向かって右側の左目から入れます。
これは日本の伝統礼法「左上右下」(席順などにおいて、左が上位で右が下位とする礼法)からきているそうです。
しかし実際は、どちらの目から入れても問題はないとも言われています。
重要なのは「無い目玉を描き入れて、自身の心の目の開眼を表現した」という行為自体。
失敗を恐れず、カッと大きく開いた目を描き入れましょう。
だるまの置き場所と奉納
ひと昔までは「神棚の向かって右側に置くべき」というルールがありました。
しかし現在は、そもそも神棚の無い家も増えてきたため、このルールにこだわる必要はありません。
基本的に、だるまはどこに置いても大丈夫です。
ただし、埃が被らない様に注意してください。
透明の人形ケースに入れておいても良いそうです。
だるまを安置して1年が経ったら、神社仏閣に供養料を供えて供養していただきましょう。
どんど焼きなどでお焚き上げしてもらってください。
間違っても、他のゴミと一緒に捨ててはいけません!
本日のおやつ 紋蔵庵の「つばさかりん」
喜多院の山門を出てすぐ右手側にある紋蔵庵。和菓子屋さんです。
店頭で銘菓「つばさかりん」を揚げていたので、出来立てをいただくことにしました。
(出典:紋蔵庵公式サイト)
つばさかりんは、「こがし蜜」を練り込んだ生地で薩摩芋あんを包み、かりんとう風に香ばしく揚げたお菓子。
揚げたてはサクサク食感で黒蜜の風味も強く、大変美味しかったです!
自宅で食べる場合は、オーブントースターなどで軽く温め直すと、揚げたての風味を味わえますよ。