2019年4月6日、COEDOクラフトビール醸造所で「 COEDO花見-Hanami-2019」が開催されました。
目次
「COEDO花見-Hanami-」とは
「COEDO花見-Hanami-」は、毎年3月下旬~4月上旬に1日限定で開催される、コエドブルワリー主催のお花見イベントです。2017年からスタートしました。
当日は、川越産のクラフトビール「COEDO(コエド)」を製造するCOEDOクラフトビール醸造所の敷地を開放。ビールを飲んだり美味しい料理を食べたりしながら、敷地内に咲く桜を自由に楽しめます。
花見会場にはちょっとした屋台も出店。COEDOビールや花見限定グッズが購入できます。
※お弁当やおつまみ類、水、お茶などは要持参。
秋にはコエドブルワリーの感謝祭も開催されます
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COEDOクラフトビール醸造所へのアクセス
現在、醸造所は埼玉県の東松山市にあります。2016年9月に同市へ移転しました。
東武東上線「東松山駅」から約4km。
※花見イベント当日は送迎用のバスが運行します。
COEDO花見-Hanami-2019 当日の様子
東松山駅で下車。川越駅からは電車で25分ほどかかります。
送迎バス乗り場には、すでに長蛇の列ができていました。発車15分前くらいだったのですが…。
列に並ぶと、すぐにバスが到着。想像していたバスよりもずっと立派で大型だったので、少し驚きました。
このクラスのバスが11時~13時の間に復路(東松山駅→醸造所)だけで10本も走るとは、さすがコエドブルワリーです。
敷地内の桜の木は想像以上の本数だった
バスに乗り、10分ちょっとでCOEDOクラフトビール醸造所に到着。花見会場の入り口前で降ろしてくれるので、会場までは徒歩10秒です。
会場に入ってまず驚いたのが、桜の本数の数!会場のまわりを囲むように桜の木が生えていました。現地に着くまで、「ちょっと立派な木が2~3本あるくらいだろうなぁ」と思っていた自分が恥ずかしい。
しかも、この桜の木は、コエドブルワリーがこの場所に来る前から存在していたものなのだそうです。
COEDOビールや限定グッズを販売するブース。
事前の案内には「お弁当・おつまみは持参」と書かれていましたが、肉料理を販売するブースもありました。とはいえ、やはり種類が少ないので、色々なものを食べたい方はお弁当の持参が必須です。
COEDOビール限定グッズの購入も楽しみのひとつ
限定グッズ①:パイントカップ。
米・カリフォルニアのklean kanteenとのコラボで誕生した、COEDO特製の保冷ステンレスカップです。2018年の花見イベントでも販売していました。
通常、会場内では使い捨てのプラスチックカップでCOEDOビールが提供されるのですが、COEDOパイントカップを持っている人に限り、このカップにビールを注いでもらえます。
「エコ活動にご協力いただいたお礼」ということで、注がれるビールの量はプラスチックカップよりも明らかに多め(1パイント、473mlで提供)!ビールをたくさん飲みたい人におすすめです。
限定グッズ②:毬花(まりはな)の手ぬぐい。
人気のCOEDOビール「毬花-Marihana-」のラベルが手ぬぐいに。こちらは2019年からの登場です。
お花見≠大騒ぎ。桜とCOEDOをまったりと楽しむ参加者たち
ビニールシートを持参しましたが、地面にはすでに大きなシートが何枚か敷かれていました。日よけ用のパラソルも立っています。
この日は4月とは思えないほどの夏日だったため、パラソルは特に大人気。
「お花見といえばみんなでワイワイ賑やかに!」というイメージがありますが、COEDO花見-Hanami-は正反対でした。夫婦(カップルというより夫婦)や家族連れがメインで、年齢層は比較的高め。
1人で参加している人も多かったです。
会場内は、やんややんやと騒ぐ人もいない静かな雰囲気。純粋に「桜とCOEDOを楽しみたい」という人たちが集まっている、という印象を受けました。
12時頃が盛り上がりのピーク
とはいえ、さすがにランチタイムの12時頃は盛り上がります。
それでも一般的なお花見に比べれば、かなり静かです。
バーベキューコーナーには、COEDOビール片手にせっせと肉を焼く人たちの姿も。
バーベキュー用の食材は現地で購入できます。
肉料理のブースで売られている肉は、東松山市内の国分牧場のもの。同牧場では、COEDOビールの製造工程で排出された麦芽の搾り粕をエサとして利用しています。
13時過ぎ頃には、シートの上やパラソルの下でお昼寝をする人たちが出てきました。桜の木という天然のパラソルの下で、ぐっすりと熟睡する人も。
COEDOビールの醸造所内を自由に見学!
COEDO花見-Hanami-のもうひとつのお楽しみ、「COEDOクラフトビール醸造所フリー・ツアー」。その名の通り、醸造所の中を自由に見てまわれる企画です。
コエドブルワリーでは、醸造所の見学ツアー「コエドビール学校」を定期的に開催しているのですが、予約必須である上に競争率も高いため、参加するのは至難の業。
しかし、この日だけは予約なしで見学できました(2017年・2018年のCOEDO花見-Hanami- 醸造所見学ツアーは、指定時間ごとの定員制でした)。
美術館や博物館のような広々としたエントランス。ここでビールを醸造しているようには見えません。
それもそのはず、この建物は昭和50年代に建てられたもので、もともとは企業の研修所として使われていたそうです。それを2016年のコエドブルワリーの移転に伴い改修。醸造用水を確保するため、敷地内には井戸も掘られました。
内部もオシャレ……ですが、大きくトイレの札が貼られているところに古めかしさを感じます。
醸造過程をガラス越しに見学。
通路で待機している醸造所の方に質問すれば、各工程について丁寧かつ親切に解説してもらえます。分からないことがあればどんどん質問してみましょう。
粉砕前後の麦芽のサンプル。
このように、仕込みの過程で原料がどのように変化していくのか、実際に目で見て確認できる構成になっています。
この部屋はまだ空っぽ。「みなさんがたくさん飲んでくださったら、将来は発酵熟成タンク室になります」とのことでした。
川越生まれのクラフトビール COEDOブランドとその歴史
今や全国的に知名度と人気が高まっている川越産のクラフトビールCOEDO。
「古くから川越に伝わる、健康な土壌を守る農法『緑肥』を活用してビールづくりができないか?」
これがCOEDOビールの着想の起点だったといいます。
試行錯誤の末、川越産の麦を麦芽にすることは断念したものの、1996年には川越のサツマイモからビール(発泡酒)を醸造することに成功。後に世界で数々の賞を獲得し、ブランドを象徴する名酒となる「紅赤-Beniaka-」誕生への道が切り拓かれたのです。
その後、ブルワリーの職人たちはビールの本場・ドイツからブラウマイスターを招き、5年にわたりビール造りを修業。本場の正統な職人気質を、技術と精神の両面から継承し、自らのものとしました。
そして2006年、ついにCOEDOブランドを創設。
同年10月に「伽羅-Kyara-」「瑠璃-Ruri-」「白-Shiro-」「漆黒-Shikkoku-」「紅赤-Beniaka-」の発売を開始し、翌2007年には世界的な酒類食品品評会「第46回モンドセレクション」のビール部門で、5種すべてが最高金賞・金賞・銀賞を受賞しました。
また2018年度は、海外5コンペティションで10のアワード、国内2コンペティションで2つのアワードを受賞。その功績が認められ、2019年2月6日、コエドブルワリーに埼玉グローバル賞が贈られました。