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徳川家ゆかりの地 喜多院と、伝説の七不思議めぐり(中編)

五百羅漢

投稿日:2016年2月11日 更新日:

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  • 五百羅漢

山門を出ても「喜多院」は色々な所に登場するんです。

白山権現

白山権現
山門を出てすぐ左手側にある小さな神社。
天長7年(830年)、慈覚大師円仁が喜多院を創建された際、天台宗の修験道の霊場である白山より、守護神としてここに分霊を祀ったと言われています。

記念碑

皇太子、美智子妃両陛下行啓記念の碑
皇太子、美智子妃両陛下行啓記念の碑。
1977年11月10日、両陛下が皇太子殿下・同妃殿下として行啓ご訪問された際の記念碑です。

天皇陛下・皇后陛下、スウェーデン国王陛下・王妃陛下の行幸啓記念碑
天皇陛下・皇后陛下、スウェーデン国王陛下・王妃陛下の行幸啓記念碑。
2007年3月28日、天皇・皇后両陛下が、スウェーデン国王陛下・王妃陛下と共に喜多院をご訪問ご視察されました。

天海大僧正

喜多院の説明でちょいちょい登場する天海大僧正(てんかいだいそうじょう)の像です。
天海大僧正
天海大僧正は喜多院の第27世住職。
江戸時代初期に喜多院を復興された方です。
将軍徳川家康公からの信頼が厚く、宗教政策の顧問的存在として助言を行っていました。
また、将軍も度々、川越城や喜多院を訪れています。
108歳で遷化(せんげ=亡くなる)された後、朝廷より「慈眼大師」の称号を賜りました。

 

さて、山門を出て駐車場を左手に見ながら進んでいくと、七不思議の史跡が登場します。

七不思議③ 明星杉と明星池

明星杉と明星池

この地域に「明星」という名が多い由縁

永仁4年(1296年)。
仏法を広めるため、尊海僧正は牛車に乗って仙波の地(現在、喜多院が建っている場所)を訪れました。
しかし、橋の前で牛車を引いていた牛が突然立ち止まってしまいます。
尊海は「この場所には何かあるに違いない」と考え、仙波の地に留まることにしました。

その晩、近くにあった池の中から、不思議な光が浮かび上がってきました。
その光はあっという間に空高く舞い上がり、明星となりました。
そして、古い杉の上に止まり、キラキラと輝き始めたのです。

尊海は「この地こそ霊地に違いない」と考え、ここにお堂(喜多院)を建て、仏法を広め教えるための拠点としました。

この事から、喜多院の山号は「星野山(せいやさん)」と称され、この地は「明星(みょうじょう)」という字名で呼ばれる様になったのです。

 

次は喜多院の山門を出て、道路を挟んだお向かいにある神社へ行ってみましょう。

三枝神社

三枝神社
三枝で「ひえ」と読みます。「さえぐさ」ではありません。

車道沿いに出ている看板。
看板
看板に書いてある通り、東京都千代田区赤坂にある三枝神社の本社となります。

三枝神社とは

慈覚大師円仁が喜多院を再興する際に、滋賀県大津市の日吉大社を勧請(かんじょう)したのが、三枝神社の始まりであると言われています。
勧請とは、神様を自分たちの土地へ招き、その魂を分けてもらうことです。

しかし、本殿には様々な時代の建築技術が見られるため、実は三枝神社は喜多院の再興前から建造されていたのではないか、との説もあります。

本殿は国の重要文化財です。
室町時代末期~江戸時代初期の華やかな朱塗りの様式が残されています。

喜多院の注目度が高過ぎるためか、あまり三枝神社には観光客が来ません。
こちらもかなり貴重な建物なんですけどね。

本殿。
本殿
綺麗な朱色です。

七不思議④ 三枝神社「底なしの穴」

三枝神社に来たら是非見ておきたいのがコレ。
境内のすぐ隣にある「底なしの穴」です。
底なしの穴
・・・今となっては「どこが?」という感じですが、かつてここにはちょっとした伝説があったんです。

底なしの穴

昔々、三枝神社には「底なしの穴」と呼ばれる深い穴が空いていました。

ある日、「この穴はいかほど深いのか」と疑問に思った村人たちは、試しに鍋や下駄などを穴に投げ込んでみました。
しかし、いつまで経っても落ちた音がしません。

村人たちが訝しげに穴の中を覗き込んでいると、500mほど離れている「竜の弁天池」の方から人がやって来ました。そして、こんな事を言い出したのです。
「池に鍋とか下駄とか、色んな物がたくさん浮いているぞ!」

村人たちは竜の弁天池へ急ぎました。
すると、そこには確かに底なし穴に投げ入れたはずの鍋や下駄が浮いていたのです!

現存している竜の弁天池。ここに投げ入れた物が浮かんできたんですね。
竜の弁天池

竜の弁天池の場所。喜多院からはかなり離れています。

伝説、その後

時は流れ、享保19年(1734年)。
川越藩の普請奉行が本堂の修理のために穴の内部を調査したところ、4本の横穴が東・西・北・北西の4方向にのびていることが分かりました。
寺との話し合いの結果、「この穴は昔、竜を閉じ込めるために作った穴に違いない」ということになり、それ以上の調査は行われなかったそうです。

 

次回は浮島神社の散策や、竜の弁天池の謎についてもっと詳しく見ていきます。

徳川家ゆかりの地 喜多院と、伝説の七不思議めぐり(後編)

最後は「え、こんな所にもあったの?」と思ってしまう様な、喜多院関連スポットを見ていきます。

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富築(水先)

埼玉県と美味しいもの・可愛いものが大好きなwebライター。川越在住。
蔵の町周辺をよくぶらついています。
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